トラビリのHPをご覧いただきありがとうございます。
私は中学生の頃に、脳卒中で倒れ懸命にリハビリに励む祖母の姿を見て、理学療法士という仕事を知り、それがこの仕事を目指すきっかけとなりました。
専門学校に通っている時に今度は祖父が脊髄損傷で倒れ、寝たきりの状態になりました。 病院で目にした光景を今でも鮮明に覚えています。それ以来、「病に倒れる多くの人々にリハビリテーションが必要だ。」と強く感じ、 「一人一人の人生や生活に寄り添えるリハビリテーションとその為の体制が作ることが大切。」という想いのもと、理学療法士を目指し学びました。

専門学校卒業後は総合病院に数年勤務しましたが、そこでは下は小学生から上は百歳を超えるような高齢者まで、様々な患者様とそのご家族に出会いました。 その後札幌市内の個人病院ではリハビリテーション科の科長として十数年勤務し、現在の礎となるリハビリテーションの技術とそれに対する理念を養うことが出来ました。

リハビリテーションは最新の医療機器を使うこともありますが、患者さんへ人の手を使い治療を施すのが基本です。 そういう意味では、単純に医療機器を揃え知識だけあれば良いということではありません。目の前に相手がいて、その方へ治療を施すわけですから、 相手を知ること、そして親身になって対すること、その為には多くの経験も必要となってきます。 もちろん効果の現れる治療でなければ意味がありませんから、そこを一番意識しながら、これまで取り組んできました。

病院時代に勤務してきた十数年間は、ほとんどの時間を「効果の現れるリハビリテーション」について探求し、経験を積み、後輩たちの育成にも力を注いできました。毎日が とても充実した時間でしたし、その甲斐もあって、たくさんの患者さんから「先生に出会えて本当に良かった」「一回のリハビリでこんなに症状が改善するとは思わなかった」 などなど大変嬉しいお言葉をいただくことも出来ました。 またその言葉がこれまでリハビリテーションを探求する原動力になっていたのだと、今振り返るとそう感じています。

そうした忙しくも充実した時間を過ごしていた中、ある言葉がいつも頭の中にありました。それは尊敬する先輩からいただいた言葉ですが、 「理学療法士は疾患を診るのではなく、人を診るのが仕事である」という言葉です。 初めはその言葉が何のことやらさっぱり分かりませんでした。この数年その言葉の意味をずっと考えてきました。

日々患者さんと対面し経験を積むうちに、少しづつ分かってきたことがあります。それは患者さんの為に日々考え、努力していくことは当たり前であり、 その先に「相手が何を求め、私達の治療をどう受け止めているのか？」単に目の前の疾患を考えるのではなく、患者さんの感情や 人生に寄り添って考えること、そして私達の治療の結果をどのように感じているのか？ 「まっすぐに向き合い、話を聞き、語り合い、改善に向けて進んでいくこと。」そこにこそ理学療法士としての使命があると、先輩の言葉により、よう やく本当のリハビリテーションの意味というものが見えてきました。

それらの経緯から、今度は「だとしたら本当のリハビリテーションを提供する場を、自ら作り出したい」という願望が芽生えてきました。 私自身を成長させていただき、お世話になった地域の皆様へより一層の恩返しが出来るように、そして本当のリハビリテーションを、 必要としている多くの方々へ提供していくことが出来るように、新たな形でチャレンジしていく道を選びました。

一人でのスタート、不慣れな部分もありますが、地域の方々へのより一層の貢献を目的として営業していきますので、ご支援いただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いします。