RICE処置

こんにちは、トラビリブログです。

先日スポーツ外傷について書きましたが、スポーツに限らず一般外傷時の応急処置がRICE処置です。

(下の4項目の頭文字を取っています)

RICE処置は、医療機関などで行うものではなく、受診以前の外傷現場で行う処置で、

外傷治療の始めの大切なものであり、

外傷直後に適切な処置が行われると治癒は促進されスポーツ復帰や日常生活動作の獲得も早める事が出来ます

医療機関などの受診時に下記のような簡単な処置を行わずに、

受傷後も運動負荷をかけて痛みや腫脹が強くなった、3~4日たってから症状が悪化した…と

なってから対応する方が非常に多いと思います。

そして皆さんの意識の中で骨折や靱帯損傷などの外傷はすぐに治ると考えている人が多いです。

一般に筋肉や靱帯の修復には3週間程度かかりますし、

骨折は部位や損傷の程度にもよりますが完全癒合には数ヶ月の期間が必要です。

 

初期の出血と強い腫脹が抑えられれば、外傷部の損傷は最低限に抑えられ血液循環の早期回復をうながし、

損傷組織の修復も促進されるので受傷初期の処置は重要です!

なので、ご自身がスポーツをやっていない方でも知っておくと何かと役に立つ時がくるかもしれません。

 

主に行うことは次の4項目についてです。

・Rest(安静)⇒損傷部位の腫脹や血管・神経損傷などを防ぐ目的で患部を安静に保ちます。

動きを抑えることにより内出血も抑えられます。

・Icing(冷却)⇒二次的に起こる低酸素障害による細胞壊死と腫脹を抑えるため、患部を氷で冷却します。

15~20分程度で感覚が鈍くなるので外して、また痛みが出てきたら冷却することを

24~72時間程度繰り返します。 ※湿布や冷えピタなどは患部の冷却効果はほとんどありません

・Compression(圧迫)⇒患部の腫脹や内出血を抑えるため、患部を中心に腫れのない部分まで軽い圧迫をします。

※強い圧迫は循環障害を起こす場合があります。

・Elevation(挙上)⇒腫脹の軽減の為に患部を挙上します。

内出血や腫脹は筋肉の多い部分では吸収されやすくなるので、

なるべく心臓より高い位置に置くことが重要です。